ムクドリは大きな声が特徴で被害があり駆除もされます。どんな鳥?特徴、生態、生息地について解説します。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑があり、とても特徴的な鳥となります。この鳥は日本はもちろんですが、朝鮮半島、中国などでも見ることができますので、これらの地域では多数を観察することが可能です。
ムクドリとは? 基本ステータスについて
ムクドリはスズメ目ムクドリ科の鳥類。学名はSturnus cineraceus、漢字は椋鳥、白頭翁。情報の一覧は以下の通り。
| Japanese(和名) | ムクドリ |
| English(英名) | White-cheeked Starling |
| scientific name(学名) | Sturnus cineraceus |
| classification(分類) | Ave、 Passeriformes、Sturnidae、Sturnus 鳥綱、スズメ目、ムクドリ科、フクロウオウム属 |
| IUCN Status(保全状況) | LEAST CONCERN |
| Length(全長) | 24cm |
| Weight(体重) | 0.5kg |
ムクドリのルーツ、起源は?
ムクドリ(椋鳥、学名:Spodiopsar cineraceus)のルーツは、東アジアで進化したムクドリ科(Sturnidae)の鳥です。
現在の日本で見られるムクドリは、長い進化の中で「森林の鳥」から「農地・都市環境に適応した鳥」へ変化してきた代表例です。
1. 祖先:ムクドリ科の起源
ムクドリが属する**ムクドリ科(Sturnidae)**は、世界で約120種以上が知られるグループです。
分布の中心は:
- 東南アジア
- 南アジア
- アフリカ
です。
進化の流れは:
古いスズメ目の鳥類
↓
ムクドリ科の祖先が分化
↓
アジア・アフリカへ拡散
↓
東アジア系ムクドリ類が進化
↓
現在のムクドリ(Spodiopsar cineraceus)へ
という流れになります。
2. いつ頃誕生したのか?
ムクドリ科は、進化的には比較的新しいスズメ目のグループです。
おおよその流れ:
約2000万〜3000万年前
(新生代・中新世以前)
- ムクドリ科につながる祖先が出現
- 熱帯アジア周辺で多様化
↓
約1000万年前以降
- 気候変化
- 森林環境の変化
- 草原・開けた土地の拡大
によって、開けた環境に適応した種類が増加。
↓
最近数百万年
- 東アジアの島や大陸で地域ごとのムクドリ類が分化
したと考えられています。
3. ムクドリはどこから来た鳥なのか?
現在のムクドリの祖先は、
中国東部〜朝鮮半島周辺の東アジア地域
で進化した可能性が高いです。
現在の分布:
- 日本
- 朝鮮半島
- 中国東部
- ロシア極東
など。
日本列島へは、古い時代に大陸から渡ってきたと考えられています。
4. なぜ日本で成功したのか?
ムクドリが日本で大繁栄した理由は、環境適応力です。
① 農地への適応
昔の森林だけでなく、
- 水田
- 畑
- 草地
を利用できました。
特に稲作文化の広がりは、ムクドリにとって餌場を増やしました。
② 雑食性
食べるものが非常に多いです。
動物質
- 昆虫
- ミミズ
- クモ
- 小型の幼虫
植物質
- 果実
- 種子
- 木の実
季節によって食べ物を変えられることが強みです。
③ 集団生活
ムクドリ最大の特徴は群れです。
夕方になると:
- 数百羽
- 数千羽
規模の群れ(ねぐら)を作ることがあります。
これは:
- 捕食者対策
- 情報共有
- 体温維持
に役立っています。
ムクドリの分類学(Taxonomy of the White-cheeked Starling / Common Starling)
| 分類階層 | 名称 |
|---|---|
| 界 (Kingdom) | Animalia(動物界) |
| 門 (Phylum) | Chordata(脊索動物門) |
| 綱 (Class) | Aves(鳥綱) |
| 目 (Order) | Passeriformes(スズメ目) |
| 科 (Family) | Sturnidae(ムクドリ科) |
| 属 (Genus) | Sturnus(ムクドリ属) |
| 種 (Species) | Sturnus cineraceus(ムクドリ) |
生息地について
ムクドリは日本、朝鮮半島、中国などに生息をしています。
1. 世界的な分布
- ムクドリは日本固有種ではないが、東アジアに広く分布
- 主に以下の地域で見られる:
- 日本全域(本州、四国、九州、北海道の一部)
- 朝鮮半島
- 中国東部
- ロシア極東部
2. 日本国内での生息地
- 都市部・農耕地・森林の縁など、人の生活圏にも適応
- 繁殖期:木の洞や建物の隙間、巣箱などに営巣
- 冬季:河川や湖沼、平地の農地、都市部の公園で大群を作ることが多い
- 群れ行動:
- 数十羽〜数百羽の群れで行動
- 冬季には数千羽の大群が観察されることもある
3. 生息環境の特徴
- 都市や住宅地:電線や街路樹に群れで止まる
- 農耕地:種子や果実、昆虫を食べるため農地に集まる
- 森林縁や河川周辺:繁殖や採餌に利用
- 適応力が高い:人間の生活圏でも問題なく生活できる

特徴は?どんな感じの生物なのか?
ムクドリは全身は黒味のある褐色、頭は灰色がかった黒褐色。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑があることが最大の特徴になります。日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥で冬には南部に移動する傾向が見られます。農耕地や湿地、草原などでこの鳥を見ることができます。
1. 外見(見た目)の特徴
体型・サイズ
- 体長:約21〜23cm
- 翼開長:約35〜37cm
- 体型:スズメよりやや大きく、がっしりした体型
羽色
- 全体は灰褐色〜黒みを帯びた茶色
- 冬羽は白や淡い斑点が入り、まだら模様になる
- 繁殖期のオスは、嘴が黄色に変化する
頭部・嘴・目
- 頭:灰色がかっている
- 嘴:繁殖期は黄色、冬季はやや暗色
- 目:黒く光る
- 尾:やや短く広がる
2. 生態・行動
食性
- 雑食性
- 昆虫(成虫・幼虫)、ミミズ、小型甲殻類
- 果実、種子、米や野菜なども食べる
- 採餌方法
- 地上でついばむ、木の実を採る、水中の昆虫を捕まえる
行動・習性
- 群れで行動することが多い
- 冬季は数百〜数千羽の大群を形成
- 飛翔
- 軽快で速く、群れで連携して飛ぶ
- 声・鳴き声
- 鳴き声が多彩で、他の鳥や人の声を真似することもある
- 巣作り
- 木の洞、岩の隙間、建物の隙間に巣を作る
- 巣材は草や羽毛を使用
社会性
- 高度に社会的で、群れで安全を確保しながら採餌・移動
- 都市部の人間にも適応できる
3. 生活の特徴
- 繁殖期:春〜初夏、木や建物に巣を作る
- 越冬期:平地の農地、都市、公園で大群を作る
- 適応力が高い:森林・農地・都市環境など幅広く生息
生態はどんな感じなのか?
ムクドリは雑食性で、植物の種子や果物、さらには昆虫を食べて生活をしています。繁殖期は春から夏で家の軒先などの穴に巣を作ることが多いです。ヒナが巣立つと親子ともに集まって群れを形成して生活をします。寿命は10年から20年となります。
1. 食性・採餌行動
- 雑食性で非常に柔軟
- 昆虫(成虫・幼虫)、ミミズ、小型甲殻類
- 果実や種子、米・野菜なども食べる
- 採餌方法
- 地上でついばむ
- 木の実を採る
- 水辺で昆虫や水生小動物を捕ることもある
- 群れでの採餌
- 冬季は数百〜数千羽の群れで行動し、効率よく餌を探す
2. 繁殖
- 繁殖期:春〜初夏(4〜7月頃)
- 巣作り:
- 木の洞、岩の隙間、建物の軒下など
- 巣材は草、羽毛、枝など
- 卵・抱卵:
- 卵数:1回の繁殖で約4〜6個
- 孵化期間:約12〜14日(メスが抱卵)
- ヒナの育成:
- ヒナは巣立ちまで親鳥が餌を運ぶ
- 巣立ちは生後約2週間程度
3. 移動・渡り
- ムクドリは季節に応じて移動する
- 日本では一部が留鳥だが、北海道や東北の個体は冬季に南方へ移動
- 群れで連携して飛ぶことが多く、飛翔が速く機敏
4. 群れ・社会性
- 非常に社会的な鳥
- 冬季は大規模な群れ(数百〜数千羽)を形成
- 安全を確保しながら採餌・休息・移動
- 都市適応力が高い
- 電線や街路樹、建物の屋根などで群れを作る
- 人間の生活圏にもよく適応
5. 生息環境の適応
- 森林縁、農耕地、河川・湖沼、都市部など幅広く生息
- 繁殖期は巣の安全が確保できる場所を選ぶ
- 冬季は餌場や休息場所を求めて群れで移動
天敵はいるのか?
オオタカやクマタカ、フクロウが天敵に当たります。

換羽について
ムクドリ(椋鳥、Spodiopsar cineraceus)の換羽(かんう)は、年間生活の中でも重要なイベントです。羽毛は飛行・体温維持・繁殖アピールに使われるため、毎年古い羽を新しい羽へ交換します。
1. ムクドリの換羽時期
ムクドリの主な換羽は:
🍂 夏の終わり〜秋(7〜11月頃)
に行われます。
年間サイクル:
春
↓
繁殖・子育て
夏
↓
ヒナの独立
夏後半〜秋
↓
全身換羽
冬
↓
新しい羽で越冬
という流れです。
2. 換羽の種類
ムクドリは主に2種類の換羽を行います。
① 完全換羽(かんぜんかんう)
繁殖後に行われる大規模な換羽です。
交換する部分:
- 風切羽(翼の羽)
- 尾羽
- 胴体の羽
- 頭部の羽
ほぼ全身の羽が新しくなります。
② 部分換羽
若鳥や一部の個体では、繁殖期前に一部の羽を交換することがあります。
特に:
- 顔周辺
- 胸
- 頭部
などの羽が更新されます。
3. 翼の換羽
飛行に重要な風切羽は、一度に全部抜けません。
順番に:
- 古い風切羽が抜ける
- 羽軸から新しい羽が伸びる
- 次の羽へ移る
という段階的な交換をします。
理由:
一気に翼の羽を失うと飛べなくなるためです。
鳴き声について
ムクドリ(椋鳥、Spodiopsar cineraceus)の鳴き声は、シロガシラのような「歌声」よりも、仲間との連絡・群れの維持・警戒に特化したコミュニケーション音が発達しています。
1. 代表的な鳴き声
ムクドリの声は一般的に:
「ギャーギャー」
「キュルキュル」
「ジェー、ジェー」
「ギュルギュル、キュイキュイ」
のように聞こえます。
人によっては「うるさい」と感じるほど大きな声ですが、これは群れ生活に適した特徴です。
2. 鳴き声の種類
① 地鳴き(普段の声)
一年中聞かれる基本の声です。
用途:
- 仲間の位置確認
- 群れの移動
- 餌場での連絡
特徴:
- 短い
- 繰り返す
- 大きな声
です。
ムクドリは視界の悪い草地や木の中でも、声で仲間とつながります。
② 繁殖期のさえずり
春〜初夏には、オスが求愛のために鳴きます。
特徴:
- 複雑な音を混ぜる
- 「キュルキュル」「ピヨピヨ」など複数の音
- 繰り返しが多い
です。
ただし、ムクドリはウグイスやヒバリのような美しい長い歌を持つ鳥ではありません。
理由は、進化的に重要だったのが:
「美しく歌うこと」
より、
「仲間と確実に連絡すること」
だったためです。
③ 警戒声
危険を感じた時は声が変化します。
例:
- 猫
- カラス
- 猛禽類
- 人間
などを発見すると、
「ギャッ、ギャッ!」
という短く強い声を出します。
群れ全体に危険を知らせる役割があります。
④ ねぐらでの鳴き声
ムクドリで最も特徴的なのが夕方です。
日没前:
- 数百羽〜数千羽が集合
- 空を旋回
- 木へ入り込む
この時:
「ギュルギュル」
「キュルキュル」
という大合唱になります。
これは:
- 仲間確認
- 安全確認
- 群れのまとまり維持
のためです。
3. なぜムクドリは大声なのか?
理由は、生活環境にあります。
ムクドリは:
- 草地
- 農地
- 都市公園
- 街路樹
など開けた場所で生活します。
森林の奥の鳥と違い、声が遠くまで届く必要があります。
そのため:
- 声量が大きい
- 周波数が目立つ
- 繰り返し鳴く
特徴が進化しました。

季節別の活動
ムクドリ(椋鳥、Spodiopsar cineraceus)の一年の活動は、春の繁殖・夏の子育て・秋の群れ形成・冬の集団生活という明確なサイクルを持っています。
日本では留鳥として一年中見られますが、季節によって行動が大きく変化します。
🌸 春(3〜5月)― 繁殖と縄張り争いの季節
春になるとムクドリは群れ生活から、繁殖中心の生活へ移ります。
主な活動
- つがい形成
- 巣探し
- 縄張り確保
- 求愛行動
を行います。
巣作り
ムクドリは自然の樹洞を利用する鳥です。
巣場所:
- 古い木の穴
- 建物の隙間
- 屋根裏
- 巣箱
など。
都市環境では、人間の建造物も利用します。
鳴き声
春はオスの活動が活発です。
- キュルキュル
- ピーピー
- 複雑なさえずり
でメスへのアピールや縄張り主張をします。
☀️ 夏(6〜8月)― 子育てと幼鳥の成長
夏はムクドリが最も忙しい時期です。
繁殖
一般的に:
- 1回〜2回繁殖
- 数個の卵を産む
ことがあります。
ヒナへの給餌
親鳥は頻繁に餌を運びます。
主な食べ物:
動物質
- 昆虫
- 幼虫
- ミミズ
- クモ
植物質
- 果実
- 種子
特に成長期のヒナにはタンパク質の多い昆虫を多く与えます。
幼鳥の行動
巣立った若鳥は:
- 親について餌の探し方を学ぶ
- 同年代の若鳥と集まる
- 徐々に大きな群れへ合流
します。
🍂 秋(9〜11月)― 換羽と巨大な群れ作り
秋はムクドリにとって大きな変化の時期です。
換羽
繁殖が終わると:
- 全身の羽毛交換
- 翼や尾羽の更新
- 冬用の羽へ移行
を行います。
換羽後は:
- 飛行能力が回復
- 羽が美しく整う
- 群れ行動が増える
ようになります。
群れ形成
秋になると夕方の大群が目立ち始めます。
理由:
- 安全確保
- 餌場情報の共有
- 夜間の体温維持
です。
都市部では街路樹や電線に数千羽が集まることもあります。
❄️ 冬(12〜2月)― 集団生活と食料探索
冬は繁殖をせず、群れで生活します。
日中
行動:
- 地面で餌探し
- 農地へ移動
- 公園や芝生で採食
します。
食べ物:
- 木の実
- 果実
- 種子
- 越冬昆虫
など。
夜
最大の特徴:
集団ねぐら
です。
夕方になると:
- 周辺から集まる
- 空中を旋回する
- 一斉に木へ入る
という行動をします。
飛行速度について
ムクドリ(椋鳥、Spodiopsar cineraceus)の飛行速度は、最高速度よりも群れでの機動性・方向転換能力・長時間飛行能力に優れたタイプです。
1. 飛行速度の目安
ムクドリの正確な最高速度を測定した研究は限られていますが、体型や近縁のムクドリ科の飛行能力から推定すると:
- 通常飛行:約30〜45 km/h
- 群れで移動する巡航速度:約35〜50 km/h
- 危険回避時の短距離飛行:約50〜60 km/h程度
と考えられます。
ハヤブサのような高速型ではありませんが、同じ体格の鳥の中では機敏な飛行をします。
2. ムクドリの飛び方の特徴
波状飛行(はじょうひこう)
ムクドリは:
数回羽ばたく
↓
翼を少し閉じて進む
↓
再び羽ばたく
というリズミカルな飛び方をします。
これは:
- エネルギー節約
- 方向転換のしやすさ
- 群れで動きを合わせる
ために適しています。
3. 群れ飛行の能力
ムクドリ最大の飛行能力は、単独の速さではなく集団飛行です。
夕方のねぐらでは:
- 数百〜数千羽
- 場合によっては数万羽規模
が一斉に飛びます。
この「群れの舞(マーモレーション)」では:
- 隣の鳥との距離を瞬時に調整
- 急旋回
- 急降下
- 一斉方向転換
を行います。

ムクドリのヒナについて
ムクドリ(Sturnus cineraceus)のヒナ(幼鳥)の特徴や生態について整理します。
1. 誕生と初期
- 孵化時期:春〜初夏(繁殖期、4〜7月頃)
- 卵の数:1回の繁殖で約4〜6個
- 孵化期間:約12〜14日(メスが抱卵)
2. 外見(ヒナの羽毛)
- 羽色:生まれたてのヒナはふわふわの柔らかいダウン
- 色は灰褐色〜茶色系で、まだら模様が入ることもある
- 捕食者から身を守るため地味な色
- 体型:丸く小さいが、嘴と目はしっかりしており、親鳥の餌をついばむ能力がある
3. 行動・発達
- 巣の中で親に世話される
- メス親が抱卵・授乳ならぬ給餌を行う
- 採餌:生まれてから数日で嘴を使って餌をついばむ
- 飛翔:生後約2週間で巣立ち、最初は低く飛ぶ
- 社会性:巣立った後も兄弟や近隣の若鳥と小さな群れを作ることがある
4. 成長段階
| 時期 | 特徴 |
|---|---|
| 生後0〜2週間 | 巣でダウンに包まれ、親鳥から餌をもらう |
| 生後2週間前後 | 巣立ち、初めて低く飛ぶ、嘴で餌をついばむ練習 |
| 生後3〜4週間 | 羽毛が成鳥羽に近づき、飛翔能力が向上 |
| 生後1ヶ月以上 | 独立して群れに参加、採餌や飛翔に十分適応 |
5. 生態上の特徴
- ヒナ期から親の保護を受けつつ水平方向や飛翔の能力を発達させる
- 捕食者に対して巣や群れの安全に依存
- 雑食性の習慣は親鳥から学ぶ
ムクドリは絶滅危惧種なのか?
ムクドリは絶滅危惧種ではありません、むしろ繁殖のし過ぎで鳴き声による騒音や糞害などがしばしば問題になっています。日本では1994年から狩猟鳥に指定されている状態です。時期により大群で鳴き声が聞こえるので撃退するなど対策を練っている自治体もあります。
1. 国際的な状況(IUCN)
- IUCNレッドリスト:Least Concern(LC)=軽度懸念
- 理由:
- 分布範囲が広く、個体数も比較的多い
- 特に大きな減少傾向は報告されていない
2. 日本国内での状況
- 日本国内では絶滅危惧種には指定されていない
- 全国で普通に見られる冬鳥・留鳥で、都市部や農地、森林縁など人間の生活圏にも適応
- 個体数は安定しているが、都市開発や森林伐採などで局所的に生息地が減ることはある
3. 保護上の注意
- 捕獲や巣の破壊は禁止されている場合がある(野生動物保護法など)
- 越冬地や繁殖地の環境保全は重要
ムクドリはペットとして飼育可能?
ムクドリは飼育は難しいでしょう。日本ではもともと農作物に害を及ぼす虫を食べる益鳥でしたが、害獣にもなることが多く近所に迷惑をかけることも多いからです。農家であれば、おすすめかもしれません。
1. 飼育の可否
- ムクドリは野生の鳥であり、基本的にペットとして流通していません。
- 日本国内では、野生個体の捕獲は禁止されている(野生動物保護法)ため、原則ペットとして飼うことはできません。
- 飼育する場合は、繁殖場で生まれた個体や許可を得た個体に限られます。
2. 飼育の難しさ
- 社会性が高く群れで生活する鳥
- 単独飼育だとストレスがかかりやすい
- 食性が雑食で幅広く、餌の管理が必要
- 昆虫、果実、種子などをバランスよく与える必要がある
- 飛翔力が高く運動量が多い
- 広いケージや飛び回れる環境が必要
- 鳴き声や鳴き真似が多彩で騒がしい
- 都市部のマンションなどでは飼育が難しい
3. 総合評価
- ムクドリはペット向きではない野生鳥
- 飼育は非常に難しく、専門知識や広い設備が必要
- 一般家庭で飼うよりも、野外で観察して楽しむ方が適している

飼育されている動物園(日本・世界)
ムクドリ(椋鳥、Spodiopsar cineraceus)は、動物園での常設展示が非常に少ない鳥です。
理由は、日本や東アジアでは極めて身近な野鳥であり、動物園では希少鳥類・保護対象種・海外の珍しい鳥が優先されるためです。ムクドリは日本各地で普通に観察できる鳥で、動物園より野外観察向きの種類です。
🇯🇵 日本で見られる可能性がある施設
井の頭自然文化園
ムクドリの観察記録があります。
ただし、現在も「ムクドリを目的とした展示鳥」として飼育されているかは時期によって変わります。
特徴:
- 東京の都市環境に近い野鳥観察スポット
- 園内や周辺で自然飛来個体を見る機会がある
上野動物園周辺
上野公園周辺ではムクドリの観察例があります。
動物園の展示動物というより、公園環境を利用している野鳥として見ることができます。
🌏 世界の動物園での飼育
中国・韓国の動物園
ムクドリは東アジア原産なので、
- 中国の大型動物園
- 韓国の鳥類展示施設
- 野鳥保護施設
などで保護・研究目的に扱われる可能性があります。
ただし、ジャイアントパンダや大型猛禽類のような「代表展示種」ではありません。

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