ナキウサギはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。このウサギはとても小型の動物であり警戒心が強い傾向にあるため、岩場などでこっそり生活をしていることが多いためなかなか目にすることがありません。どんな動物なのか解説をしていきます。
ナキウサギとは? 基本ステータスについて
ナキウサギはウサギ目(重歯目)ナキウサギ科に分類される動物。学名はOchotona。体長は20㎝くらいしかなく、体重もわずか200g前後しかありません。情報の一覧は以下の通り。
| Japanese(和名) | ナキウサギ |
| English(英名) | Pika |
| scientific name(学名) | Ochotona |
| classification(分類) | Mammalia、 Lagomorpha、 Ochotonidae、Ochotona 哺乳綱、ウサギ目、ナキウサギ科、ナキウサギ属 |
| IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
| Length(体長) | 18-20cm |
| Weight(体重) | 75-290g |
ナキウサギのルーツ、起源は?
ナキウサギ(鳴兎・英名 pika)のルーツは、約5000万年前(新生代・始新世)に出現した原始的なウサギ類までさかのぼります。現在のナキウサギは、ウサギやノウサギと同じ「ウサギ目(Lagomorpha)」の仲間ですが、独自の進化ルートを歩んできた小型哺乳類です。
1. 起源はどこか?
ナキウサギの祖先は、現在のアジア大陸北部〜中央アジア周辺で進化したと考えられています。
初期のウサギ類は、現在のウサギよりも原始的な形態を持ち、森林や草原で生活していました。その後、気候変動や地形変化によって一部の系統が寒冷な高地環境へ適応し、ナキウサギの祖先になりました。
2. ナキウサギ科の進化の歴史
大まかな系統は以下のようになります。
約5000万年前
↓
初期のウサギ類
↓
原始的なナキウサギ類
↓
絶滅した多くのナキウサギ系統
(アロプトックス類など)
↓
現在のナキウサギ属(Ochotona)
化石記録では、ナキウサギ類はかつて非常に多様で、約25属ほどが存在したとされています。現在生き残っているのはナキウサギ属(Ochotona)だけです。
3. 日本のナキウサギはどこから来た?
日本の代表種であるエゾナキウサギは、北海道にのみ生息しています。
祖先は大陸側のナキウサギで、氷河期に北海道が大陸とつながっていた時代に渡来したと考えられています。
特に北海道の高山帯は、氷河期の冷涼な環境が一部残ったため、ナキウサギが生き残れる「寒冷地の島」のような役割を果たしました。
4. なぜ小さく、耳が短い姿になったのか?
ナキウサギは寒冷地適応の典型です。
小さい耳
→ 体温を逃がさないため
丸い体型
→ 表面積を減らして熱を保持するため
岩場生活
→ 捕食者から逃げるより、岩の隙間に隠れる戦略
高い鳴き声
→ 山岳地帯で仲間へ警戒を伝えるため
つまり、現在の姿は「寒い高山で生き残るための進化の結果」です。
5. 祖先はどんな動物だった?
意外ですが、ナキウサギの祖先は現在のような「岩場の小動物」ではなく、もっと一般的な小型草食哺乳類でした。
古代のナキウサギ類には、現在より大きな種類も存在し、日本でも約1750万年前の地層から絶滅したナキウサギ類(アロプトックス属)の化石が発見されています。これは当時、日本が大陸とつながっていたことを示す重要な証拠です。
分類について
ナキウサギはヨーロッパ、アジア、北アメリカの一帯で多数が住んでいるため、ナキウサギ属には多数の亜種が存在します。以下はWikipediaからの引用です。Pikaは北方に生息しております。Ochotona はステップに棲息する種。Conothoaは山地に棲息する種です。
Scientific name – English Name – Japanese Name
- Ochotona alpina Alpine Pika タカネナキウサギ
- Ochotona argentata Silver Pika ギンナキウサギ
- Ochotona collaris Collared Pika クビワナキウサギ
- Ochotona hoffmanni Hoffmann’s Pika ホフマンナキウサギ
- Ochotona hyperborea Northern Pika / Siberian Pika キタナキウサギ
- O. h. yesoensis Japanese Pika エゾナキウサギ
- Ochotona pallasi Pallas’s Pika アルタイナキウサギ
- Ochotona princeps American Pika アメリカナキウサギ
- Ochotona turuchanensis Turuchan Pika トゥルチャンナキウサギ
- Ochotona cansus Gansu Pika / Gray Pika カンシュクナキウサギ
- Ochotona curzoniae Plateau Pika / Black-lipped Pika クチグロナキウサギ
- Ochotona dauurica Daurian Pika ダウリアナキウサギ
- Ochotona huangensis Tsing-ling Pika チンリンナキウサギ
- Ochotona nubrica Nubra Pika ヌブラナキウサギ
- Ochotona pusilla Steppe Pika ステップナキウサギ
- Ochotona rufescens Afghan Pika アフガンナキウサギ
- Ochotona thibetana Moupin Pika チベットナキウサギ
- Ochotona thomasi Thomas’s Pika トマスナキウサギ
- Ochotona erythrotis Chinese Red Pika チュウゴクナキウサギ
- Ochotona forresti Forrest’s Pika フォレストナキウサギ
- Ochotona gaoligongensis Gaoligong Pika ガオリゴンナキウサギ
- Ochotona gloveri Glover’s Pika グローバーナキウサギ
- Ochotona himalayana Himalayan Pika ヒマラヤナキウサギ
- Ochotona iliensis Ili Pika イリナキウサギ[4]
- Ochotona koslowi Kozlov’s Pika コズロフナキウサギ
- Ochotona ladacensis Ladak Pika ラダックナキウサギ
- Ochotona macrotis Large-eared Pika オオミミナキウサギ
- Ochotona muliensis Muli Pika ムリナキウサギ
- Ochotona nigritia Black Pika クロナキウサギ
- Ochotona roylei Royle’s Pika ロイルナキウサギ
- Ochotona rutila Turkestan Red Pika アカナキウサギ
生息地について
ナキウサギはヨーロッパからアジア、北アメリカの一帯に分布しています。日本でも北海道(日高山脈、夕張山地の近くで撮影の記録があり)で見れます。標高の高い岩のある場所で鳴き声や音が聞こえることがあります。異なる多くの数が生息しています。野生動物は美しい毛を持っており、氷河期の生き残りとも呼ばれています。
日本でのナキウサギの生息地
日本では長野県、群馬県、富山県、岐阜県などの中部山岳地域を中心に生息しています。特に北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳山域などの標高の高い岩場や礫(れき)地帯に生息しています。
- 標高:約2,000〜3,000メートルの高山帯
- 地形:岩の隙間や礫地(がれきの多い場所)
- 環境:寒冷で風通しが良く、草が生えている場所
生息条件
ナキウサギは森林ではなく、開けた岩場や高山の草地に生息します。
- 冬季は雪の下で活動することもあり、雪があると寒さから身を守れます。
- 夏季は岩の間や巣穴で草を干して保存する習性があります(乾燥草を冬の餌として蓄える)。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
ナキウサギは体が大きいハムスターのような小動物で短い四肢と丸い耳、短い尾が特徴です。哺乳類で寒冷な気候を好み、隠れ家となる割れ目のある高山の岩場にかなり広い縄張りを持って単独で生息しております。これは外敵が多いからです。温暖な気候だと巣穴を作って、その中で住んでいるタイプもいます。ウサギ類と同様、餌を食べた後、糞をあちこちでします。ナキウサギは昼行性で通常は昼間の方が活動的。
ナキウサギの特徴
- 大きさ・体型
- 体長:約15〜20cm
- 体重:約120〜200g
- 丸くてずんぐりした体型で、耳は小さめ、しっぽはほとんど見えない
- 毛・色
- 毛色は灰色〜茶色で、岩場に紛れるカモフラージュ効果がある
- 季節で毛色が変わる種類もある(冬は少し白っぽくなることも)
- 鳴き声
- 名前の通り、「キーキー」「チーチー」と高い声で鳴く
- 仲間とのコミュニケーションや天敵への警戒のために鳴く
- 食性
- 草食性:高山植物の草や葉、花などを食べる
- 夏に草を集めて乾燥させ、冬用の貯蔵食にする
- 行動・生態
- 日中に活動する(昼行性)
- 岩の隙間や巣穴に住み、危険を感じるとすぐ隠れる
- 社会性は低めで、基本的に単独または小家族で生活
- 寿命
- 野生で約3〜5年ほど

性格はどんな感じなのか?
ナキウサギは外敵がとても多いこともあり、警戒心がとても強く、神経質な生き物で、人間の前にはほとんど姿をみせません。好奇心は旺盛ですが、かなり慎重な動物と言えるでしょう。鳴くことがあまりなく穴や岩の上の隙間などで小さく丸くなって暮らすことが多いです。現在は山では観察ができます。
ナキウサギの性格・行動傾向
- 警戒心が強い
- 天敵(タカやテンなど)が多い高山の環境で暮らしているため、すぐに岩の隙間に隠れる
- 人間が近づくと、ほぼ100%逃げる
- 用心深く慎重
- 動きは小刻みで素早く、岩の上や巣穴を常に警戒しながら移動
- 音や気配に敏感で、仲間の鳴き声でも危険を察知できる
- 独立心が強い
- 基本的に単独行動または小家族単位で生活
- 社会性は低めで、縄張り意識もある
- 活動的だが短時間集中型
- 食べ物を集めたり、巣穴で草を干す作業を短時間で効率的に行う
- その後は岩陰で休むことが多い
- 好奇心はあるが臆病さが勝る
- 周囲に変化がなければ観察的に様子を見たりする
- しかし危険を感じると即座に逃げる
生態はどうなっているのか?
ナキウサギは食べるものは草食であり、高山植物、ネズミ、花、植物を食べて生活をしています。春から夏にかけての繁殖期に交尾をします。ナキウサギは、1度に5頭産むことができます。妊娠期間は30日間ほど。ナキウサギは寿命は3年程度しかありません。ナキウサギは冬眠をしないため、餌を蓄える「貯食する行動」を夏から冬にかけて行います。
ナキウサギの生態
- 生息環境
- 標高:約2,000〜3,000メートルの高山帯
- 地形:岩の隙間や礫地、開けた草地
- 冬季は雪下でも活動可能で、巣穴で冬を越す
- 活動時間
- 昼行性:日中に活動
- 特に午前中や午後の涼しい時間帯に活発
- 天敵が少ない時を見計らって食べ物を集める
- 食性
- 完全草食性
- 草、葉、花、茎など
- 夏に食べた植物を巣穴で干して乾燥させ、冬の備蓄食にする
- 高山植物を季節に応じて選んで食べる
- 完全草食性
- 繁殖
- 繁殖期:春〜夏(標高や気候によって多少変動)
- 出産回数:1シーズンに1〜2回
- 子ども:1回に2〜5匹
- 巣穴で子育てし、親が食料を運んで世話する
- 冬の過ごし方
- 冬眠はしないが、雪下や巣穴でじっとして寒さをしのぐ
- 夏に集めた干し草を食べながら冬を越す
- 社会性・行動
- 基本的に単独行動または小家族で生活
- 仲間と声でコミュニケーションを取る
- 縄張り意識があり、巣穴や食料の場所を守る
天敵はいるのか?
ナキウサギはオコジョ、 クロテン、キツネが天敵に当たります。さらにいえば空からのフクロウなどの襲撃にも注意が必要になります。個体は協力して岩の下などで隠れることが多いです。

ナキウサギの鳴き声
ナキウサギの鳴き声は、名前の通り非常によく通る高い声が特徴です。特に日本のナキウサギ(エゾナキウサギ)は、北海道の高山の岩場で仲間との連絡や警戒のために鳴きます。
①「ピィーッ!」「キチッ!」という警戒音
最も有名な鳴き声です。
- 高く鋭い単発音
- 岩の上や草むらから突然聞こえる
- 捕食者(キツネ、猛禽類など)を発見した時に出す
人間には、
「笛を一瞬吹いたような音」
「小鳥の声のような音」
に聞こえることがあります。
②「ピッ、ピッ、ピッ」という連続音
仲間同士のコミュニケーションで使われます。
用途:
- 仲間への存在確認
- 縄張りの主張
- 繁殖期のやり取り
岩場では音が反響するため、小さな体でも遠くまで届きます。
③「キーッ」という叫び声
驚いた時や争いの時に出す声です。
例えば、
- 他の個体が縄張りへ侵入
- 突然つかまれそうになる
- 危険を感じる
といった場面で発せられます。
季節別の活動
ナキウサギ(特に北海道のエゾナキウサギ)は、寒冷地に適応した生活をしており、季節によって活動パターンが大きく変化します。冬眠はせず、一年中活動するのが大きな特徴です。
春(4月〜6月):「冬眠からではなく、雪解けから活動再開」
活動
- 雪解けとともに岩場から出る
- 餌となる植物を食べ始める
- 繁殖活動が始まる
行動
- オス・メスの接触が増える
- 鳴き声が多くなる
- 縄張り確認をする
春先はまだ雪が残っていますが、ナキウサギは雪の下の岩の隙間で冬を越しているため、雪解け直後から活動できます。
夏(7月〜8月):「最も活発な季節」
活動量:★★★★★(最大)
夏はナキウサギにとって最も重要な時期です。
主な行動:
- 草や葉を大量に食べる
- 子育て
- 縄張り防衛
- 鳴き声による情報交換
食べる植物:
- イネ科植物
- 高山植物
- 葉
- 花
- コケ類
特に朝夕の涼しい時間帯に活発になります。
秋(9月〜10月):「冬の食料集めの季節」
活動量:★★★★☆
秋はナキウサギ最大の仕事があります。
「貯食(ちょしょく)」
ナキウサギは冬眠しないため、夏の終わりから秋にかけて植物を集めます。
行動:
- 草を刈る
- 岩の上に並べて乾燥させる
- 岩の隙間に運ぶ
- 冬用の食料庫を作る
これは「干し草作り」と呼ばれる行動です。
1匹が集める量はかなり多く、冬の数か月を乗り切るための重要な備えになります。
冬(11月〜3月):「雪の下で静かに生活」
活動量:★★☆☆☆
ナキウサギは冬眠しません。
雪が積もると、
- 岩の隙間
- 地下の空間
- 雪の下のトンネル
で生活します。
食料:
- 秋に作った干し草
- 枯れた植物
を少しずつ食べます。
歩行速度
ナキウサギの歩行速度(移動速度)は、正確な野外計測データが少ないですが、小型哺乳類としては短距離を素早く移動するタイプです。
| 動き | 速度の目安 |
|---|---|
| 普通に歩く | 約0.5〜1 km/h程度 |
| 岩場を移動する時 | 約1〜3 km/h程度 |
| 警戒して走る時 | 約5〜10 km/h程度(推定) |
| 短距離の逃走 | それ以上になる可能性あり |
なぜ速く走る必要がないのか?
ナキウサギの生活場所は、
- 岩の割れ目
- ガレ場(岩が積み重なった場所)
- 高山帯の斜面
です。
そのため、ウサギやノウサギのように広い草原を高速で逃げる必要がありません。
代わりに、
- 捕食者を発見
↓ - 「ピィーッ!」と警戒音
↓ - 数メートル走る
↓ - 岩の隙間へ消える
という戦略を使います。
跳ねる?走る?
ナキウサギは名前に「ウサギ」とありますが、ノウサギのように大きく跳ねません。
移動は、
- 小刻みな歩行
- 細かいジャンプ
- 岩を伝うような走り
が中心です。

ナキウサギの幼獣について
ナキウサギの幼獣について詳しくまとめると、見た目も行動も親とは少し違う可愛らしい特徴があります。
ナキウサギの幼獣(赤ちゃん)の特徴
- 出生と成長
- 出生時:体長約7〜10cm、体重約20〜30g
- 毛:生まれたときから毛が生えており、ウサギの赤ちゃんのように毛なしではない
- 視覚・聴覚:生まれたときからある程度発達している(親のようにすぐ岩の隙間に隠れられる)
- 行動
- 生まれてすぐに巣穴の中で親と一緒に過ごす
- 初期はほとんど巣穴の外に出ず、親が食べ物を運んでくる
- 数週間で徐々に巣穴の外に出て岩場を歩き回る練習を始める
- 幼獣同士で遊ぶこともあり、これが将来の運動能力や警戒心の発達につながる
- 食性
- 初期は母乳を飲む
- 生後2〜3週間で少しずつ植物を食べ始める
- 夏の間に親と一緒に干し草作りの練習も行う
- 警戒心
- 幼獣でも非常に警戒心が強い
- 危険を感じると巣穴にすぐ逃げ込む習性は親と同じ
- 成獣になるまで
- 生後1〜2か月でほぼ自立可能
- 生後3か月で体格が大人に近くなり、独立して巣穴や餌場を持つようになる
ナキウサギは絶滅危惧種なのか?
ナキウサギは亜種の中では絶滅危惧種に指定されている者がとても多いです。これは人間の生息地の破壊が進んでいるため、ナキウサギは生息地を失い、捕食されると言う流れが加速しているからです。保護活動も行われています。
ナキウサギの絶滅危惧状況
- 日本での状況
- 環境省のレッドリストでは、**ナキウサギは「絶滅危惧II類(VU:Vulnerable)」**に分類されています
- 意味:近い将来、野生での個体数が減少して絶滅の危険性が高まる可能性がある
- 生息地は北アルプスや中央アルプスなどに限られており、非常に分布が局所的です
- 環境省のレッドリストでは、**ナキウサギは「絶滅危惧II類(VU:Vulnerable)」**に分類されています
- 減少の原因
- 生息地の破壊や環境の変化
- 登山道の整備や観光開発で岩場や草地が減少
- 森林の拡大により、開けた高山岩場が減る
- 気候変動
- 温暖化で雪が少なくなると、冬の保護や食料の確保が難しくなる
- 天敵の影響
- タカやテンなどの捕食圧も個体数に影響
- 生息地の破壊や環境の変化
- 保護の取り組み
- 自然環境保護区域や国立公園で生息地の保護
- 登山者や観光客に対する注意喚起(岩場を荒らさないなど)
- 生態調査や個体数モニタリングが行われている
ナキウサギは飼育できるのか?
ナキウサギは絶滅危惧種に指定されているため、飼育することは困難です。動物園などに入園して鑑賞することをおすすめします。自然のなかで勝手にとらえるのは辞めてください。
ナキウサギが飼えない理由
- 野生動物である
- 日本のナキウサギは天然記念物や絶滅危惧種に指定されている場合があり、捕獲や飼育は法律で禁止されている
- 無許可で捕まえたり飼うことは違法行為になる
- 高山環境に特化した生態
- 標高2,000〜3,000mの寒冷で開けた岩場に適応
- 岩の隙間や礫地で生活するため、普通のケージや家庭環境では再現が難しい
- 温度や湿度、運動空間などを満たすのは非常に困難
- 食性と行動の特殊性
- 草食で、高山植物を集めて乾燥させて冬に食べる習性
- 巣穴や岩の間で隠れる行動が必要で、狭いケージではストレスが大きい
- 警戒心が非常に強く、人に慣れることはほぼ不可能
- 健康管理が難しい
- 野生動物のため、病気や栄養管理が難しい
- 環境に適応できず、短期間で死亡するリスクが高い

飼育されている動物園(日本・世界)
ナキウサギは、現在ほとんど動物園で飼育されていません。特に日本の固有系統であるエゾナキウサギは、現在確認できる公開飼育施設はありません。
日本の動物園での飼育状況
現在なし
世界の動物園では?
🇺🇸 アメリカ
代表種:
アメリカナキウサギ(Ochotona princeps)
過去に研究施設や一部施設で保護・研究目的の飼育例がありますが、一般公開展示される例は非常に少ないです。
国立公園などでは野生観察の対象になっています。

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